2007年02月07日

M42とLマウントの広角レンズ

M8ならではの、M42とLマウントで新旧広角対決。
わざと半逆光になるポイントを探して、撮り比べてみました。フード、フィルタなし。絞り優先オート。


Leica M8 + SMC Fish Eye Takumar 17mmF4 [F4開放]

Leica M8 + SMC Fish Eye Takumar 17mmF4 [F5.6]

Takumar魚眼。F8にするとM8の露出計が動作しなかったのでF5.6まで。
APS-Cデジ一眼で使うと魚眼のパースがほとんど失われてしまいますが、APS-Hだとけっこう魚眼ぽさが残っているのではないでしょうか。
ゴーストが出るのは、魚眼の逆光だから仕方ないです。
(というか、ゴーストを出すためにこのアングルを選んでます)


Leica M8 + SMC Takumar 20mmF4.5 [F4.5開放]

Leica M8 + SMC Takumar 20mmF4.5 [F8]

Takumarの超広角レンズ。
DA21mmが出るまで、*istDで常用してました。
フルサイズで撮ると画面端が汚く流れてしまいますが、APSサイズだとほとんど目立ちません。
絞り開放から画質も安定しています。


Leica M8 + SMC Takumar 24mmF3.5 [F3.5開放]

Leica M8 + SMC Takumar 24mmF3.5 [F8]

Takumarの24mmですが、これはKマウントにもそのまま流用された光学系で、描写にはかなり定評があります。
さすがにコントラストは低めですが、解像感はかなり高いですね。


Leica M8 + Super Wide Heriar 15mmF4.5 [F4.5開放]

Leica M8 + Super Wide Heriar 15mmF4.5 [F8]

フォクトレンダーブランドの超広角レンズ。
さすが現代の最新レンズだけあって、コントラストがぜんぜん違います。
このレンズは描写になめらかさがあって、破綻もなく、どんなコンディションでもそれなりに写ってくれるので、フォクトレンダーの中ではもっとも好きなレンズです。
M8だと20mm相当の画角ですが、21mmのビューファインダーを使うと視野率が低すぎ。
ふつうに15mmのビューファインダーで少し内側を意識するとちょうどいい感じです。


Leica M8 + SnapShot Skopar 25mmF4 [F4開放]

Leica M8 + SnapShot Skopar 25mmF4 [F8]

コシナレンダー最初期の距離計非連動広角レンズ。
廉価ながらコントラストの高さ、解像力の高さには定評があり、むしろガリガリに硬すぎて嫌われることがあるくらい。


全体に新旧世代の特徴がよく出ていますね。コントラストや色再現性は現代レンズの圧勝。
ただデジタルで使う場合は、むしろ旧式でコントラストの低いレンズの方が、意外と使いやすいです。
CCDはどうしてもダイナミックレンジが狭く、色飽和や白飛びしやすい。
広角は画面内に明暗が混在しがちで、コントラストの高いレンズは絵をまとめにくいです。
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2007年02月03日

Leica M8とTELE-ELMARIT その2

千葉みなとでスナップ。
M8で使う90mmは楽しいなぁ。
120mm相当の画角っていうのが、妙に心地よいというか。
PENTAXには昔から120mmがありましたけども。


(2007/02/03 15:56) Leica M8 + TELE-ELMARIT 90mmF2.8(第二世代)

シャッター速度1/8000です。
ライカでもこういう写真が撮れるようになったんですねぇ。
雲の不思議な形と、微妙な明暗差がきれいです。


(2007/02/03 16:46) Leica M8 + TELE-ELMARIT 90mmF2.8(第二世代)

こちらもシャッター速度1/6000です。
こういう絵の場合は、あまり硬くなりすぎない方が、黄昏のほのぼの感が出てよいのかも。
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2007年01月30日

Leica M8とTELE-ELMARIT


(2007/01/28 15:08) Leica M8 + TELE-ELMARIT 90mm (F5.6)

1973年製のTELE-ELMARIT 90mm第二世代。
第二世代TELE-ELMARITは1973年発表なので、5群5枚の第一世代から4群4枚構成になったばかりの最初期のもののようで。。。

90mmのELMARITシリーズは、すべてレンズ構成がまったく異なるのでおもしろい。
この第二世代TELE-ELMARITは凸凹凸のトリプレットに凹のエクステンダーをアタッチしたようなレンズ構成で、全長が短く軽量コンパクト。
外観はELMAR-C 90mmそっくりですが、レンズ構成的にはELMAR-C 90mmと現行ELMARIT 90mmがそっくり。
そういえば石川文洋先生が徒歩日本縦断していたとき、M6に装着していたのがSUMMILUX 35mmと、このTELE-ELMARITでしたねぇ。

天王洲アイルで幾何学的なおもしろいビルを見つけたので撮ってみましたが、この日はドロドロの曇り空、しかも夕方ということで、空気そのものがもやっぽい。
絵からももやっぽさが伝わってきますが、よく見ると細かいところまで自然に解像してます。
「切れる絵」というよりも、そっと自然のままに切り取ったような絵、でしょうか。

作品として使うならコントラストと彩度を上げて幾何学模様を強調するところですが、作例なのでRAW撮りしてSILKYPIXでそのまま現像しただけ。
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2007年01月29日

Leica M8とCANON S50mmF1.4 II


(2007/01/28 15:17) Leica M8 + CANON S50mmF1.4 II (F5.6)

Leica M8とCANON S50mmF1.4 IIのコンビネーション。
このレンズは1959年発売の標準レンズで、4群6枚のガウスタイプ。
上位には50mmF0.95や50mmF1.2があり、下位には50mmF1.8もあるので、文字通りの標準です。
大口径レンズではあるが、開放ではフレアが多い。
「F5.6に絞ったときの中心解像力は非常に高い」「絞った状態を重視」という設計のレンズだそうだ(「レンズテスト第一集」より)。

ということで、もともと光学的にフレアが多い設計でもあり、またモノコートなので、かなり柔らかいというかフレアっぽく、ヌケはよくない感じ。
曇りの日の夕方だから、空気もどんよりしているのでなおさら。
ただ柔らかいと言ってもボケボケじゃなく、しっかりした柔らかさだと思う。
半日撮って破綻したコマもなかったし、ふつうに常用レンズとして使えますね。


(2007/01/28 15:45) Leica M8 + CANON S50mmF1.4 II (F2.0)

ボケは、ちょっと2線ボケ傾向ですかね。
最近のレンズより明らかにコントラストは低いですが、デジタルだとRAW現像で自由に調整できますし。

ちなみに、これら画像はRAW撮りでSILKYPIX現像、ホワイトバランスと画像サイズのみ変更です。
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2007年01月16日

エルマーとズミクロン


(2007/01/07 16:07) Leica M8 + Elmar50mmF3.5(1936年製)


(2007/01/07 16:10) Leica M8 + Summicron50mmF2(340万台)

上は栄光のエルマー。1936年製造のノンコート。
1936年・・・想像できないほど昔ですね。あの零戦の開発計画が策定されたのが1937年だったりしますから。
70年以上前のレンズということで、さぞかしボケボケかと思いきや。
レンズに曇りもあるせいでコントラストが低く、霞がかかっているかのようですが、ボケてはいない。解像感はかなり高いです。

下は第三世代のカナダズミクロン。光学系は現行と同一で、20年ほど前のもの。
PENTAXでいうと、ちょうどsmc PENTAX-Aと同じ世代。
コントラストが非常に高いせいもあり色飽和している部分もあって、むしろエルマーの方が写実的に描写しているような。。。
エルマーはオーバーホールに出そうと思っているので、ちょっと楽しみです。
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2007年01月10日

Leica M8

せっかくの3連休も、京葉探索が空振りに終わってしまってネタが少ない。
工業地帯とは関係ないが、デジカメネタを。

昨年末、たまたま気が向いてLeica M8を予約。
スペック的な魅力があるわけでもなかったが、魅力あるL/Mマウントレンズをもっと活用したかったのと、フィルムシステムの入手性や取り扱いに限界を感じていたのが、最大の理由でした。
事実、私の唯一の常用フィルムであるコダクローム64は、日本国内では春に販売中止の予定。お先真っ暗です。
EPSON R-D1のときも惹かれるものはありましたが、あのときはまだまだ銀塩で不自由していなかったのと、やはりR-D1の中途半端な遊び加減が気に入らなかったのです。
デジカメなら巻き上げレバーは不要だし、アナログメータも必要ない。
等倍ファインダーも好みではありません。やはりレンジファインダーは35mm画角が見えて欲しい。



ということで、年末ギリギリに到着。
フロントフェイスはまさにM型ライカそのものですが、トップから見るとかなりボディの厚みを感じますね。数ミリの違いなんですが。
巻き上げレバーがないことには、あまり違和感なし。
シャッターダイヤルが大きくなったのは扱いやすいですが、いきなり1/8000まであるので、段数が多すぎるかも。
A位置から1/250まで持って行くのは、クリックが多すぎる(半段ごとクリック!)のでダイヤル見ながらでないと無理です。
それでいて低速側は4sまでしかないので(AEでは32sまで切れる)、夜景撮りには使いにくそう。
個人的には、1/2000〜16sまでの1EV単位、が理想かなぁ。

シャッターボタンは二段階押し込み式(一段目で露出計ON、二段目でAEロック)ですが、これはあまり感触がよくない。ちょっとゴリゴリ感があります。
そもそも、シャッターボタンでのAEロックも、個人的には好きじゃないです。
BessaR2Aや*istDのようなAEロックボタン方式がいいですね。
事実、M8で撮影中にAEロックしようとして、何度もシャッターを落としてしまいました。
デジカメだからフィルムの無駄を気にする必要はないんですが、何度も撮影やり直しはちょっと面倒。

縦走りシャッターの採用は大歓迎。
シャッター音は、これは安っぽいかなぁ。ポコッツーッ。
静音性にこだわったのでしょうが、そもそもフォーカルプレーンシャッターで静音なんてあり得ないでしょ。
*istDのシャッターと音だけ交換したいかもw

シャッターロック(電源スイッチ)はシャッターボタン同軸式ですが、OFF/S/C/セルフタイマーが等間隔で並んでいるので、見ながら操作しないとC位置(連写)に入ってしまいます。
そうそう。セルフタイマーのときは二段階押し込みではなく、二段目でシャッターが切れてしまいますね。つまりAEロックがない。
三脚に乗せて長時間露出のときに、レリーズを使わずに2秒セルフタイマーを使うわけですが、露出チェックしてるときにバンバンシャッターが落ちまくってました。

バックのボタン類は、操作性特に問題なし。
さすが最新機種だけあって、応答性もよいです。
撮影データのSD書き込みもメチャクチャ速い。*istDの10倍くらい。
既にいろんな人が指摘しているとおり、露出補正がメニューに入れられているのは、確かにイマイチです。とっさに補正をかけられない。
撮影体勢を解除して、SETボタンを押してメニューを呼び出し、十字キーでEVを選択し、補正量を設定、、、なんてやってられません。
銀塩時代はISO感度ダイヤルで露出補正したりしましたが、デジタルだとできないし。
バックの十字キー外周が回転ダイヤルになっているので、これがそのまま露出補正だったら良かったのに、と思ってみたり。

SDカードとLi-ionバッテリは底プレートを取り外して装着。
これは非常にいい機構だと思います。
デジ一眼だと右手グリップ背面辺りにメモリカードスロットがあったりしますが、プラ筐体ですし剛性が低く、右手親指に力を入れるとカードスロット部がしなったりパカパカしたり。
M8の方式だと、十分なボディ剛性が確保できますから、ホールディングがすごくよいです。
SDメモリは最大4GBらしいですが、SDHC非対応。ここは注意が必要。
SDHC非対応の4GBカードは、あまり流通していないはず。
まぁ1000万画素DNG撮りでも2GBカードで190枚、JPEGでは500枚以上撮れますから、あまり不自由はしないです。
(*istDでは、600万画素RAW撮りの2GBカードで140枚ですから)
普段は2GBを2枚、1GBを2枚持ち歩き。

Li-ionは専用バッテリですが、かなり小型で1900mAh。
バッテリのもちは、、、イマイチな感じ。
背面LCDが大型で輝度が高かったりとか、またLCD表示機会が割と多い。
例えば長時間露出するとダークフレーム減算式のノイズリダクションが行われますが、ダークフレーム撮影中には背面LCDにカウントダウンが表示されます。
・・・はっきり言って余計。30秒露出なら30秒のカウントダウン。
夜景撮りしていると、あっという間にバッテリがなくなります。
デジカメの背面LCDは、最大の電力食いですからねぇ。

Li-ion充電器は・・・これも既に有名ですが、かなりの大きさ。カメラなみです。
まぁデジカメに限らず、海外製品の充電器やACアダプタというのは、非常に大きいものが多いです。PDAもフラッシュライトも無意味にアダプタが大きい。
むしろ、超小型ACアダプタなのは日本だけです、経験上は。

ファインダーは0.68倍ですが、非常にクリア。基線長はM型ライカと同一。
ブライトフレームのパターンは若干従来機と違っていて、24+35、50+75、28+90。
APS-Hサイズなので、換算すると32+46、66+100、37+120の画角。
ここはちょっと今までなかった見え方ですね。いまどの画角を使ってるのかわからなくなることがあります。
Summicron C40mmを付けると、当然50mmフレームが出ます。
Biogon ZM25mmを付けると、残念ながら24mmじゃなくて28mmフレームが出ます。

露出。
従来機は画面中央を丸型に部分測光でしたが、M8は画面中央を横方向いっぱいに部分測光。
これはちょっと珍しい測光特性で、使いこなしが難しいです。
基準感度はISO160ですが、これは欠点というより利点と感じます。
APS-Hで800万画素ならISO200が得られたのでしょうけども、まぁISO100じゃない分だけ良かったと。

とりあえず2週間くらい使ってみてる感想は、まぁまぁいい感じ。
細かいところは気になりますが、オペレーション上で致命的な欠点は感じません。
絵のできばえとしては、まだまだ特性を掴み切れていないです。600万画素APS-Cとは、露出のかかり方も色の出方も違ってます。
posted by moonfactory at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Leica M8